近年よく言われる働き方改革や数年前に始まったプレミアムフライデー。
世の中だんだんと働き方が変わって来ていますが、全ての企業がそうでしょうか?
IT企業って何でも効率よくやっていて「ブラック企業」より「ホワイト企業」が多そう!
残念ながらそんなことはありません。
どの業界もブラック企業はありますが、今回私が約20年働いているIT業界についてのブラックさをいくつか紹介したいと思います。
最初に言いますがもちろん「ホワイト企業」もあります。
ですが、ホワイトがあるからグレーやブラックもあるんですよ。
これについては後ほど書きますね。
いろいろ経験してますが、IT業界も他の業界と同じでブラック企業が割とありますので参考にしていただければと思います。
- IT業界のブラック企業はこんな企業も含まれる!
- 私が実際経験したIT業界のブラック企業はこんな特徴がある!
- IT業界のブラック企業の特徴:辞めさせてくれない、休暇申請をみとめない
- IT業界のブラック企業の特徴:残業時間や残業代をごまかす!
- IT業界のブラック企業の特徴:残業時間を一定時間以上は次月以降に持ち越し
- IT業界のブラック企業の特徴:案件の見積もりが昼夜シフトありき!
- IT業界のブラック企業の特徴:営業が案件や作業の詳細を把握していない(知識がない)
- IT業界のブラック企業の特徴:長期案件の場合「とりあえず〇ヵ月だけの契約」=契約自動更新で放っておくと無期限となる
- IT業界のブラック企業の特徴:協力会社社員をゴミのように扱うところがある
- IT業界のブラック企業の特徴:大手企業の子会社は親会社の犬!
- IT業界のブラック企業の特徴:超大手ホワイト企業の仕事でも末端は悲惨なことも!
- IT業界のブラック企業の特徴:離職率、うつ病発生率、バックレが多い
- IT業界のブラック企業から抜け出すことが一番大事!
- IT業界のブラック企業から抜け出して自分を守ろう!
IT業界のブラック企業はこんな企業も含まれる!
最初にお伝えしたいのは、「IT業界はどんな企業まで含むのか」です。
IT業界ってどんなイメージがありますか?
よくイメージされるのはロボット等の動きを制御する仕組みやインターネットを使った様々な仕組みやゲーム、最近ではAIのプログラム、スマホのアプリ開発などでしょうか。
それらに比べてあまり知られていないのが様々な家電なども含む電子機器関連。
最近の家電などはインターネットなどにつながるのでその仕組みや、あなたがこの記事を見ているパソコンやスマホなどの機器を動かす仕組みの開発も行っています。
私が実際経験したIT業界のブラック企業はこんな特徴がある!
先程説明したIT業界はパソコンを駆使して効率よく仕事をし、すべてがクリーンなイメージを持っている人はいますでしょうか?
もし持っていた人、決してそんなことはありません。
そういったクリーンな企業もあるかもしれませんが、むしろ逆なところが多いです。
IT業界のブラックな部分はたくさんありますが、私が今まで約20年IT業界で実際に体験した中で割と多いものを紹介します。
IT業界のブラック企業の特徴:辞めさせてくれない、休暇申請をみとめない
会社を退職するのも休暇を取るのも認めてくれないところがあります。
最近では減ってきてはいるようですが、退職や休暇を取得しようとすると何かしら理由をつけて勝手に先延ばしにするというところがありました。
条件※ によりますが、その条件外ならば勝手な引き留め等ば違法となることを知らないで行っている行為なのでしょうか。
※退職の場合、民法上最短で退職希望日の2週間前に申請すれば可能
IT業界のブラック企業の特徴:残業時間や残業代をごまかす!
これは他の業界もあると思いますが、IT業界もあるので念のため書きました。
この特徴に当てはまる特徴を持つ企業は残業代を満額出してもらえません。
IT業界のブラック企業の特徴:残業時間を一定時間以上は次月以降に持ち越し
残業時間や残業代は出るのですが、特殊なルールがある企業もありましたので紹介します。
その企業はある程度大きな会社だったのですが、事業部によってはおかしなルールが、、
その企業は月の残業時間に制限があるのですが、その制限時間以上働く場合は上層部に申請が必要で、その申請許可が下りれば追加で20時間ほど残業が可能になるんです。
おかしなルールがある事業部では、その制限時間以上の残業をした場合でも追加残業申請を出さなくても済むギリギリの時間までしか残業したことにしてくれません。
恐らく、
「多くの人を追加残業申請させるほど残業させている」=「事業部として評価が下がる」
といったことを気にしているからではないでしょうか。
もちろん実際はもっと残業しているので、「差分の残業時間は次月以降の残業時間に上乗せしてもいい」というルールもありました。
・実際には40時間残業したとき、
[実残業時間:40時間] – [月残業上限30時間 ] = 10時間分の繰り越し
となります。
ですが、毎月残業が多いので繰り越し分の残業時間を消化するどころか毎月増える一方となっていくのです。
IT業界のブラック企業の特徴:案件の見積もりが昼夜シフトありき!
IT業界は完成させなくては行けないソフトウェアや資料がクライアントへの納品日までに間に合いそうにないとき、最終手段として深夜まで残業や2交代制(昼夜シフト)をすることがあります。
ですがそれは切羽詰まってからするもの。(そもそもそこまでの状態になってしまうのも問題と思いますが)
ですが案件の内容によってはスケジュールや作業人数、担当作業者のスキルなどを考えると最初から通常業務では終わらないものが。
そう、最初から残業、しかも最悪は昼夜シフトありきでの内容になっていることも。
IT業界のブラック企業の特徴:営業が案件や作業の詳細を把握していない(知識がない)
中小企業に結構あるのですが、仕事の案件を取ってくる営業がその詳細を理解していないことがあります。
その案件に必要な最低限のスキル(開発言語)などの情報は持ってくるのですが、それはどんなものなのか、また内容的にその案件は難しいものなのかが理解できない(知識がない)ので厳しい内容のものも請け負ってしまう悪循環が。
そのためすぐにスケジュールより大幅に遅れてしまい大炎上することもしばしば。
また、すでに請け負っている作業(プロジェクト)への増員メンバーとして人を追加する際、既存の作業メンバーに作業内容や状況、勤務時間についてヒアリングや自分で調査して増員メンバーに連絡すべきところをやらずに適当に済ますということもありました。
そういった営業が先ほど書いた「案件の見積もりが昼夜シフトありき」となっているものを持ってくることもあるのです。
IT業界のブラック企業の特徴:長期案件の場合「とりあえず〇ヵ月だけの契約」=契約自動更新で放っておくと無期限となる
担当していた案件が終わり次の案件に移るとき、希望の案件は数か月先だから繋ぎで短期間の案件をすることに。
数か月後、希望していた案件について問い合わせるといつの間にかその希望していた案件は無かったことにされ、つなぎだった案件の契約が自動更新されいたことが判明!
自動更新でも更新前に連絡がある携帯会社やショッピングサイトのサービスの方がかなり親切だなと思いました。
IT業界のブラック企業の特徴:協力会社社員をゴミのように扱うところがある
客先常駐の作業=協力会社社員として業務をした時のこと。
客先社員が大量の作業をこちら側に回し、自分たちは優々と作業していました。
大量の作業なので休憩することもあまりできないのに客先社員は1時間に1~2回たばこ等の休憩で1回10~15分席を立つことも。
さらに自分たちは優々仕事をしているのにも関わらず、客先社員はこちら側に雑務等の追加作業もどんどん押し付ける始末。
また、言葉遣いや態度も上から目線でパワハラまがいのこと多々ある現場も。
IT業界のブラック企業の特徴:大手企業の子会社は親会社の犬!
大手企業の親会社が作ったアプリケーション等を子会社にリリースしたときのこと。
子会社がそのアプリケーションに明らかな不具合(そもそもまともに起動すらしない)があってもわざわざいろいろな角度からの動作検証をしてから報告する必要がありました。
アプリケーションの起動確認すらしないでリリースする親会社、まともに起動すらしないものを親会社へそのまま問い合わせをできない子会社。
どちらも問題があるとは思いませんか?
IT業界のブラック企業の特徴:超大手ホワイト企業の仕事でも末端は悲惨なことも!
超大手企業の子会社の仕事をした時のことです。
その仕事は親会社である超大手企業からの請負作業だったのですが、それが1日2交代制のシフト勤務(しかも残業あり)でした。
こっちは毎日きつい仕事をしていたのですが、親会社である超大手企業はそんなに残業する人はいませんでした。
そう!その超大手企業は「ホワイト企業」ですが、実はきつい仕事は子会社に投げてるだけというところもあるのです。
ですので、超大手のホワイト企業の子会社、関連会社だからといってすべての会社が「ホワイト企業」という訳ではないのです。
IT業界のブラック企業の特徴:離職率、うつ病発生率、バックレが多い
上でいろいろ書いたような企業の現場では当然のことながら離職率やうつ病になる人、はたまた次の日から無断欠勤→退職となるいわゆる「バックレ」発生率が多くなります。
まあ当然と言えば当然ですよね。
離職するのは自分の判断で、正規の手順で辞めているので問題ないですが、危険なのは「うつ病」と「バックレ」。
肉体的、精神的に限界となった場合、この2つのパターンを起こしてしまうことがあります。
この2つのパターンですが、
ということになりますので肉体的、精神的に何か少しでも異常を感じたら無理やりでもいいので思い切って休みを取ってリフレッシュか心療内科に行くことを強くおすすめします。
IT業界のブラック企業から抜け出すことが一番大事!
いろいろ紹介したIT業界のブラック企業の特徴ですが、もしそのような特徴を持ったIT系企業に入ってしまったら、または派遣などで来てしまったらどうしたらよいでしょうか。
それはもうおわかりになっているように、
「その現場からなるべく早く抜け出すこと」
これだけです。
一番大事なのは自分の「体」や「心」を守ることです。
ブラック企業の特徴の多い少ない等は関係なしに、自分がこの先もやっていけるかいけないかが問題で、
「ここはブラック過ぎて辛い」
と少しでも思い始めたらドツボにハマって手遅れになる前に何かしら行動を起こさないと危険です。
また、長い間ブラック企業にいると心がむしばまれ感覚がおかしくなり、正しい判断ができなくなることも。
具体的には以下の記事で紹介していますので参考にしてください。
「うつ病にまでなって仕事をする必要はありますか?」
一番怖いのが心が折れ、うつ病になることです。
さらに重度のうつ病になると働けるまでに時間やお金がかかってしまい、その後の生活の見通しができなくなってしまいます。
実際、私の友達がドツボにハマってうつ病になってしまうこともありました。
その友達は職場の人間関係でうつ病となってしまったのですが、その話を含めたうつ病に対する記事も書きましたので参考にしてみてください。
幸いその友達は2か月程度で働けるまで回復しましたが、一度うつ病になると再発しやすくなってしまいます。
さらに完治するまで時間がかかりますのでうつ病になる前にブラック企業を抜けなければいけません。
IT業界のブラック企業から抜け出して自分を守ろう!
今回紹介したのはIT業界に結構あるブラックな部分です。
もちろんもっとブラックな企業もありますし逆にホワイト企業もあるので、もしブラック企業で貴重な時間を毎日消耗するのはもったいないです。
もしブラック企業に入社し、我慢し続けると心も体もボロボロに。
一番いいのが自分を守るためにもなるべく時間をかけずに転職をすることです。
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もちろん転職エージェントが自分に合うかわからないし、転職した後の企業もブラック企業かもしれません。
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