自分は趣味のジョギングに防水のワイヤレスイヤホンを使ってみたいと思い、前から気になっていたSONYのイヤホンを調べてみました。
ジョギング・ランニングでSONYのワイヤレスイヤホンを買おうと思ってるんだけど何を買えばいいかな、、
現在、SONYからはスポーツ用ワイヤレスイヤホンとして【WF-SP900】が販売されていますが、2020年6月27日に【WF-SP800N】が発売されます。
どちらもスポーツ用として防水機能があるのですが、それ以外にも大きな特徴がそれぞれあるので紹介しますね。
これがわかれば購入する際の判断基準になると思いますので、私と同じようにどちらを買おうか迷ってる人はぜひ参考にしてみてください。
先に選び方の基準となるポイントをまとめると、
・完全防水(水中使用可)
・透明度の高い中高音
・本体メモリ内蔵(4GB)
【WF-SP800N】のポイント
・防水(水中使用不可)
・重低音再生機能
・「ノイズキャンセリング」機能
・ロングスタミナ
・Bluetooth 標準規格 Ver 5.0搭載
となります。
詳細と他の機能の違いも以下にまとめました。
【WF-SP900】と【WF-SP800N】の防水機能について
【WF-SP900】と【WF-SP800N】はどちらも防水機能が商品のウリの一つ。
どちらも防水機能は素晴らしいんですが、大きな違いは『水中でも使えるか』というのがポイント。
日本産業規格である”JIS”で定められた「水の浸入に対する保護等級」に違いがあります。
この規格ですが、【WF-SP900】と【WF-SP800N】は以下の通り。
【WF-SP900】 : 『IPX 5 相当』
ではこのIPX 5やIPX 8は具体的にどんなことなのでしょう。
『IPX 5』⇒ 噴流に対する保護等級
【WF-SP900】と【WF-SP800N】の『IPX 5相当』については以下のように説明があります。
・【WF-SP900】について
水泳用イヤーピースを装着した状態で、内径6.3mmのノズルを用いて、約3mの距離から約12.5L/分の水を3分以上注水する条件で、ヘッドホン部以外は、あらゆる方向からの水の直接噴流によっても、ヘッドセットの本体機能を保つ。
WF-SP900 公式ホームページより
・【WF-SP800N】について
あらゆる方向からの噴流水に対して、本体機能を保護するものです。(ヘッドホン音導管(音出口の筒部)を除く)
WF-SP800N 公式ホームページより
と説明がありますが、簡単にまとめるとこんな感じです。
・音が出るヘッドホン部分以外は防水加工がされている。
⇒ヘッドホン部分以外は水洗いできるレベルの防水機能がある。
【WF-SP900】のみ
・付属している水泳用イヤーピース(耳に入れるやわらかいゴム)を付けていればヘッドホン部分も防水となる。
そしてさらに【WF-SP900】は『IPX 8相当』の防水機能も付きます。
【IPX 8】⇒ 継続的潜水に対する保護等級
【WF-SP800N】の『IPX 8相当』については以下のような説明があります。
水泳用イヤーピースを装着した状態で、水深2mに30分沈めた条件で、ヘッドセットの本体機能を保つ。
WF-SP900 公式ホームページより
ただし、使い方に注意点が。
Bluetoothは水の中では電波が届きにくくなるのでスマホ等と通信することができません。
ですのでスマホ等からの音楽を聴くことや電話の操作をすることができないのです。
水中で音楽を聴くには音楽プレーヤーと同じように【WF-SP900】の内蔵メモリに直接入れ込んだ音楽のみとなります。
付属している水泳用イヤーピースを付ければ水深2mまでは水泳にも使える。
⇒ただし、水中ではBluetooth接続はできないので水中での利用は内蔵メモリに入れた音楽のみ。
・【WF-SP800N】
水中での使用はできないが、ヘッドホン部分に気を付ければ軽い水洗いもできる。
【WF-SP900】と【WF-SP800N】の「ノイズキャンセリング」機能について
外部のノイズを低減してイヤホンの音を聞きやすくする「ノイズキャンセリング」機能は【WF-SP800N】のみとなっています。
なので、ノイズキャンセリングが付いているものが欲しい人は【WF-SP800N】を選べば間違いありません。
また、【WF-SP800N】の「ノイズキャンセリング」機能はなんとAIで解析し自動で「ノイズキャンセリング」の『ON』⇔『OFF』を切り替えることができるんです。
具体的にはスマホアプリと連動させている場合のみですが、予め各シチュエーション時の「ノイズキャンセリング」機能有効・無効を設定しておけばスマホの加速度センサーを使って「走っているとき」、「歩いているとき」、「止まっているとき」を認識して「ノイズキャンセリング」を調整。
いちいち手動で「ノイズキャンセリング」機能を切り替えなくていいのでとても便利ですよね。
・【WF-SP800N】の「ノイズキャンセリング」はスマホ連動でAIで調整可能
【WF-SP900】と【WF-SP800N】の「重低音再生」について
通常の音より低音を強調していつもの曲をより迫力のある重低音にする「EXTRA BASSサウンド」機能ですが、こちらも【WF-SP800N】のみとなっています。
ですが、【WF-SP900】は内部の設計にこだわり、透明度の高い中高音を再現。
この辺りは好みの問題ですが、バランスのとれた中音域に強みを持つ【WF-SP900】か、迫力のある重低音にできる【WF-SP800N】でも選ぶポイントなります。
・透明度の高い中高音を再現しているのは【WF-SP900】のみ
【WF-SP900】と【WF-SP800N】の内部メモリについて
イヤホンに直接音楽データを入れ込める内部メモリがあるのは【WF-SP900】のみです。
【WF-SP900】ですが水中での使用は内部メモリに保存した音楽データのみとなりますので容量がとても大事。
その内部メモリの量量ですが”4GB”ありますので、約920曲(1曲 4分 : 128kbpsのMP3ファイルだった場合)を保存できるので水泳やジョギング中でも十分に楽しむことができます。
【WF-SP900】と【WF-SP800N】のその他機能についての比較について
先ほど書いたもの以外にも比較すると異なる部分がいくつかありますのでわかりやすいように比較表を作りました。
【WF-SP900】 | 【WF-SP800N】 | |
型式 | 密閉バランスド・アーマチュア型 | 密閉, ダイナミック |
ドライバーユニット | バランスド・アーマチュア | 6mm ドーム型 (CCAWボイスコイル採用) |
重さ | 約7.3 g×2 | 約9.8g x 2 |
電源 | DC3.7V : 内蔵充電式リチウムイオン電池 | DC3.7V : 内蔵充電式リチウムイオン電池 |
充電時間 | 約2.5時間(フル充電) | 約2.5時間(フル充電) |
充電方法 | USB充電(ケース使用) | USB充電(ケース使用) |
プレーヤーモード (Bluetooth OFF) 連続音声再生時間 | 最大4時間(NC ON)/ 最大6時間(NC OFF) | – (内部メモリがないので 比較対象外) |
ヘッドホンモード (Bluetooth ON) 連続音声再生時間 | 最大2.5時間(NC ON)/ 最大3時間(NC OFF) | 最大9時間(NC ON)/ 最大13時間(NC OFF) |
型式 | MEMS | MEMS |
指向特性 | 全指向性 | 全指向性 |
通信方式 | Bluetooth標準規格 Ver.4.0 | Bluetooth標準規格 Ver.5.0 |
出力 | Bluetooth標準規格 Power Class 2 | Bluetooth標準規格 Power Class 1 |
最大通信距離 | 見通し距離 約10m | 見通し距離 約10m |
使用周波数帯域 | 2.4GHz帯 (2.4000GHz-2.4835GHz) | 2.4GHz帯 (2.4000GHz-2.4835GHz) |
変調方式 | FHSS、その他 | FHSS |
対応Bluetoothプロファイル | A2DP,AVRCP,HFP,HSP | A2DP, AVRCP, HFP, HSP |
対応コーデック | SBC, AAC | SBC,AAC |
対応コンテンツ保護 | SCMS-T方式 | SCMS-T方式 |
伝送帯域(A2DP) | 20Hz-20,000Hz (44.1kHzサンプリング時) | 20Hz – 20,000Hz (44.1kHzサンプリング時) |
基本的な部分はだいたい同じですが、大きな違いはイヤホン自体の重さ、連続音声再生時間、Bluetooth標準規格となります。
まずイヤホンの重さですが、こちらは【WF-SP900】の方が少し軽いです。
ずっと耳に着けているものですので、少しでも軽いものがいいという人は大事なポイントとなるのではしょうか。
また、連続音声再生時間ですが、こちらは【WF-SP800N】の方が約4倍長いです。
これだけ違うと日々の充電の手間もだいぶ違ってくるのではないでしょうか。
さらに、Bluetoothの規格ですが【WF-SP800N】は「Ver 5.0」を搭載しています。
接続するスマホなどもBluetoothの規格が【WF-SP800N】と同じ「Ver 5.0」であればより通信が安定し、さらに「Ver 4.0」より高速で通信ができるので遅延も少なくなります。
連続音声再生時間:【WF-SP800N】の方が長い
Bluetooth標準規格:【WF-SP800N】の方が新しい
【WF-SP900】と【WF-SP800N】の機能比較した結果まとめ
同じ防水スポーツ用のワイヤレスイヤホンも調べてみるとだいぶ特徴が違うことがわかりました。
ただその分欲しい機能・特徴があるものを選べばいいのでわかりやすいですよね。
以下にそれぞれの機種別にどちらを買えばいいかまとめましたのでご活用ください。
・プールなどで泳ぎながらも音楽を楽しみたい人(完全防水機能が必要)
・少しでもイヤホン自体が軽いものがいい人
・スマホなどなしでイヤホンだけで音楽を楽しみたい人
・重低音再生機能が欲しい人
・「ノイズキャンセリング」機能を使いたい人
・連続音声再生時間が長いものがいい人(充電回数を減らしたい人)
・「Bluetooth Ver.5.0」が入っている方がいい人(通信遅延をなくしたい人)